SSブログ
模式産地 ブログトップ

鰐淵寺 再び [模式産地]

ある方にオオゴマガイを提供するため鰐淵寺に行ってきました。
仕事が終わってからなので1時間ほどしか探せません。
落葉を掻いてるとタワラガイとミヤコムシオイが出てきます。

PA171249.jpg
ミヤコムシオイは個体数が多いですが、肝心のオオゴマガイはなかなか見つかりません。

PA171253.jpg
イボイボナメクジを発見。

ほかにベッコウマイマイ類、チクヤケマイマイ、シリオレギセル、ナミギセル(オオナミ型)などがいました。
陸貝の生息環境としては良好なようです。

陽が傾き、山かげで暗くなってきました。
しかし、オオゴマガイが見つからない。
前回は2時間くらい探して、2個体だけだったので生息密度がかなり低いです。
でも確実にいるはずです。

PA171245.jpg
やっとオオゴマガイを発見です。
このあと追加も無く、今回も1時間で1個体だけ。
微小貝ですが結構大きいくて殻色も明るいのでよく目立ちます。
なので見逃すはずもないし。
でも成果があって良かった。

摩耶山 [模式産地]

先日、雨上がりを狙って摩耶山に出かけてきました。
もちろん、お目当てはマヤサンマイマイです。
結論から言うと見つけられませんでした。
なので他のものを紹介します。

P5190217.jpg
夜景スポットで有名な掬星台です。

P5190215.jpg
ロープウェイの運休日だったので人が少なかったです。

P5190219.jpg
雨上がりで視界は悪いですが雲間からの眺望は良かったです。

P5190227.jpg
山頂の池はコウホネ類が植えられてます。
どこからかモリアオガエルとツチガエルが鳴き声が聞こえてきます。

P5190228.jpg
モリアオガエルの卵塊はひとつだけでした。

P5190198.jpg
周辺の雑木林ではスカシヒロバカゲロウを見つけました。
アミメカゲロウ目の昆虫で幼虫期は水中で過ごします。

P5190214.jpg
シリアゲムシの仲間です。Panorpa sp.のメス

P5190238.jpg
同じくシリアゲムシ科のヤマトシリアゲのオス
オスの腹端はハサミ状になっています。

P5190235.jpg
サシガメ科のヤニサシガメ

P5190242.jpg
ヨツボシヒラタシデムシ
好んでチョウ目の幼虫を捕食するため葉上を徘徊しています。

P5190191.jpg
アワジオトメマイマイの幼貝がいました。

P5190201.jpg
こちらはオトメマイマイのようです。

P5190261.jpg
チビギセルが倒木上を這ってます。

P5190234.jpg
これもアワジオトメの幼貝。
それらしい貝を手当たりしだい確認したのですが、すべてTrishoplitaでした。

P5190257.jpg
家から車で1時間ちょっとなので、梅雨入りしたら再チャレンジです。

石巻山 模式産地巡礼 [模式産地]

タブレットでゲームをやり過ぎたらしく、右手首が腱鞘炎になってしまいました。
手袋をはめるのも痛くて一苦労です。しばらくゲームは控えよう。

さて、静岡県のオモイガケナマイマイを幸運にも見つけることができました、そこで模式産地の個体も見てみたくなりました。
今日は石巻山まで行ってきました。

P5090190.jpg
石巻神社の鳥居。この参道が登山道の入り口を兼ねています。

P5090185.jpg
途中のコンクリート壁面にオオケマイマイが付着しています。
ここの個体は殻皮の鱗片が顕著ではないものが多いですね。

P5090199.jpg
登山道の途中から石灰岩の露頭が出てきました。
石巻の蛇穴です。看板によると奥行きが16mもあるそうです。

P5090204.jpg
最後は梯子で登ります。

P5090206.jpg
山頂のカレンフェルト。
見晴らしは非常に良いですが、南側は断崖絶壁なので正直怖いです。

P5090202.jpg
クビナガギセル Pinguiphaedusa kubinaga
殻口が顕著に突き出しています。種小名もKubinagaで和名と一緒。
石巻山を模式産地とする固有種です。

P5090203.jpg
複数個体が一緒にいますね。そして殻表が藻類で覆われた個体が多いです。

P5090212.jpg
オモイガケナマイマイの死殻を発見。
愛知県の保護対象ですから採集したらダメですよ。

P5090215.jpg
生きた幼貝がいました。
殻は薄く軟体が透けて見えますね。
そして非常に扁平で、光沢があります。

P5090216.jpg
静岡県の個体とも、かなり殻の形や質が違う印象を受けます。

P5090228.jpg
帰りがけに豊橋市石巻自然科学資料館に寄ってみます。
木々が生い茂る奥に建物が見えます。
前回は15年以上前に来たのですが、相変わらず人を寄せ付けない立地と概観です。

P5090223.jpg
あれ、看板が新しくなっている。

P5090224.jpg
中もリニューアルされて綺麗になっている。

P5090225.jpg
石巻山を含む、一帯の自然に関する情報がボードで掲示されています。
うろ覚えですが以前は色あせた標本類とかがガラス棚に陳列されていた気がします。
痛んだ標本を陳列するのは論外ですが、資料館なのに展示物が岩石類だけなのは寂しいですね。

P5090226.jpg
クビナガギセルかな?

イシマキシロマイマイを見つけられませんでした。季節的なことでしょうか。

模式産地巡礼004 龍河洞 [模式産地]

所用で高知県南国市にやってきました。
近くまで来たのでイイジマさんに会いに行こうと思います。
そういう訳で龍河洞です。

IMGP1015.jpg
さて、イイジマさんはお元気でしょうか。
前回は15年ほど前だったと記憶します。

IMGP1017.jpg
イイジマさん?
いやいや龍河洞原人でしょうか、詳しくは知りません。
公衆電話のオブジェでした。

とりあえず、観光名所はスルーです。
基本的に正面から突っ込まないので、周辺から攻めます。

IMGP1002.jpg

シコクギセルです。でもawajiensis(淡路島の)です。
四国に広く分布してます。

IMGP0997.jpg

トサシリボソギセルでしょうか?
他にキセルガイモドキ、コベソマイマイ、ヤマクルマガイなどいました。

IMGP1004.jpg

おっとイイジマさん、お久しぶりです。

IMGP1001.jpg

老成個体が多かったですが、幼貝もいました。
お元気そうで何よりです。







模式産地巡礼003 タイシャクギセル Phaedusa costifera [模式産地]

陸産貝類の好生息地として知られる広島県北部の帝釈峡に来ました。
ここはタイシャクギセルの模式産地です。
雨上がりならタイシャクギセルを見つけられるかもしれません。

Taishyakukyou.jpg

雨続きのため唐門の水量が増えています。

Karamon.jpg

いきなりキセルガイを発見!

Decolliphaedusa_bilabrata001.jpg

シリオレギセルでした。

続けて小型のキセルガイを発見。

Pinguiphaedusa_expansilabris001.jpg

コケに覆われたチビギセルです。
タイシャクギセルはどこにいるのでしょう。

Phaedusa-costifera002Hiroshima.jpg

いつものとこに白くなった死殻は転がってます。

あたりが暗くなり急に雨が本降りになってきました。
しばらく雨具無しでがんばって探したのですが衣服がビッチョ濡れになったのでしかたなく車に戻ります。


おっと岩壁に細長いシルエットが!

Phaedusa-costifera001Hiroshima.jpg

念願の帝釈峡のタイシャクギセルに会えました。
殻のきれいな若い個体です。

Phaedusa-costifera003Hiroshima.jpg

こちらは老成個体です。
カッコいい貝ですね。

模式産地巡礼002 オオゴマガイ Diplommatina labiosa hirasei [模式産地]

今日は帰りがけに島根半島の鰐淵寺に寄ってきました。
ここはオオゴマガイの模式産地です。
読みは「わにぶちでら」ではなく「がくえんじ」です。
gakuenji.jpg
とりあえず境内はパスして、周辺の樹林を探してみます。
30分ほど散策して良さそうな場所に行き当たりました。
スギ植林の谷です。
gakuenji-sugirin.jpg
落葉を掻きながら探すといました。
殻高が5mm近くにもなる大きなゴマガイです。
Diplommatina-labiosa-hirasei001.jpg
他にはムシオイガイの一種ミヤコムシオイ、シリオレギセル、ヤマキサゴ、タワラガイ、ヘソアキコベソマイマイなどがみられました。

模式産地巡礼001 ハンジロギセル Placeophaedusa hemileuca hemileuca [模式産地]

これまではストックした画像で更新していましたが、今回はリアルタイムです。
所用で島根県の大田市温泉津町に来たので、ついでにハンジロギセルの模式産地の大江高山に行ってみました。
今は時期的には冬眠中です。
活動期ですと樹幹のコケの間や木の皮の隙間などに潜んでいます。
以前に来た記憶を頼りに現地に向かいます。
ooetakayama.jpg
大江高山登山道入り口

樹上性ですので大きめの広葉樹を探してみます。
P3243994.jpg
胸高直径が80cmほどの広葉樹です。
樹幹のコケは乾燥していてハンジロギセルの姿は見えません。
根元を見てみます。
Placeophaedusa-hemileuca-hemileuca002.jpg
隙間の湿った場所にいましたハンジロギセルです。
名前のとおり体層の半分が白いです。
Placeophaedusa-hemileuca-hemileuca003.jpg
島根県西部、山口県東部、広島県に分布しています。
広島県の南部の個体はサンヨウハンジロギセルと呼ばれていましたがシノニムとなっています。
亜種のタキギセル(Placeophaedusa hemileuca takii)は四国の愛媛県、高知県西部に分布しています。
亜種まで含めると意外に分布は広いです。

おまけ
P3244006.jpg
温泉津の地酒の「開春」です。
おいしいですよ。

模式産地 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。