タヌキノショクダイ

タヌキノショクダイを知ってます？
狸の食台ではなく狸の燭台です。つまり蝋燭立てですね。
実は植物の名前で超レアな植物なんです。
何で陸貝のブログで植物の話題かというと、陸貝とは縁のある植物なんです。
前回の記事でアベギセルの採集記を投稿しました。
アベギセルは徳島県の貝類学者の阿部近一氏に献名されています。
その阿部氏が徳島県の山中で陸産貝類の採集中に発見され新種の植物として記載されました。
その生育が特異的で初夏のころに開花するのですが落葉の下で咲きます。そして葉緑素がないので葉もありません。
だから普通に散策してては見つからないのですよ。そのため植物屋さんには難易度の高い植物なのです。

じゃあ、誰が見つけるのか。
初夏の時期（つまり梅雨時）に落葉の下にひっそり咲く小さな花を！

それは陸貝屋なんですね。
第一発見者の阿部近一氏も陸貝屋ですからね。
私も陸貝屋のはしくれ、いつかは見つける日が来ると思ってました。


そして、本日。
見つけちゃいました。


タヌキノショクダイ　Thismia abei

場所は詳しく話せませんが、愛媛県西部です。
生育環境はスギ植林内でした。

ちなみにトサギセル、オキギセル、クチマガリスナガイ、ヤマキサゴ、タワラガイなどがいました。

タグ：タヌキノショクダイ 愛媛県

コメント 2

凄い発見ですね。
その道のプロの方は、もしかしたら、
既知のことかも知れませんが、
実は、私はまだ見たことがないのです。

インターネットで調べてみると、徳島県で発見された後
宮崎県・静岡県・和歌山県でも見つかっているようです。愛媛県での報告はまだされていないようですので、愛媛県の方に伝えて記録してもらえば良いと思います。

by 矢野 (2016-07-05 09:14) 

貴重な発見なので、何らかなの形で報告したいと思います。
とりあえず、うちの植物担当に相談してます。
by Green slug (2016-07-07 17:25)