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アナンムシオイ Cipangocharax ananensis [陸産貝類]

まだ帰らずに、徳島県へ移動してきました。

アナンムシオイは徳島県阿南市に分布します。
2013年に新種として記載され、種小名は阿南市に由来してananensisです。
同じく徳島県に生息するクチキレムシオイとトウゲンムシオイの中間的な特徴を持ってます。

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ここは模式産地ではありませんが、私も16年ほど前に採集しており、当時はクチキレムシオイと同定していました。

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ひっくり返してみます。
クチキレムシオイに似てますね。

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ここにはデールギセルも生息しています。
細長くてカッコいい貝ですね。
名前もなんとなくカッコいい!

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イボイボナメクジもいました。
縮んだ状態で5mmほどです。

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体表をアップにするとイボイボですね。
肉食性のナメクジです。
よく見かけるナメクジ類とは違い、ホソアシヒダナメクジ科(Rathousiidae)に所属しています。

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小雨が降っていたため、ケショウマイマイも活動していました。
ここは陸貝類が豊富で探索していると時間を忘れます。

車のところに戻ると地元のおじさんに「カタツムリか?」と聞かれました。
おっと、なぜバレたのか。見た目はレインウエアーに長靴という普通の山歩きの格好です。
とてもフレンドリーで「大きいアワマイマイがおるよ、でも夜じゃないと見つからないなぁ」など話してくれました。
アナンムシオイについても知っていて、阿南市の地元民の認知度が高さを感じました。

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矢野

アナンムシオイガイは、殻口の形(ハート型)はトウゲンムシオイガイにそっくりですが、殻がより大きく成長し、殻口が広がります。
蓋が厚いことはクチキレムシオイガイに似ています。でも、クチキレムシオイガイほどは厚くありません。
蓋の厚い順に並べると一番厚いのがクチキレムシオイガイ、一番薄いのがトウゲンムシオイガイ、アナンムシオイガイはその中間です。

ところで、アナンムシオイガイの腹面写真の後ろにこっそり写っているのはキビガイですね。
by 矢野 (2014-11-01 08:49) 

Green slug

丁寧な解説をありがとうございます。
四国は地域毎の特色がはっきりしていて、楽しいですね。
ほかにキビガイ、ヒラオオケマイマイ、ジタロウマイマイなどがいました。残念ながらモリサキオオベソは見つかりませんでした。
by Green slug (2014-11-01 12:10) 

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